資料請求お問い合わせ
若年層が注目、春のおでかけ気分を盛り上げた“10コ買い”CMとは
WE ARE
THE 3RD AD AGENCY

若年層が注目、春のおでかけ気分を盛り上げた“10コ買い”CMとは

ノバセルがマーケティングの効果の重要指標としている「指名検索」。CM放映の前後数分間に増えた指名検索数をCMの放映量で割ったスコアを「指名検索スコア」と設定し、理論上はこのスコアが高いほどCMによってブランド名がより効果的に検索されたと計測しています。

あらゆるテレビCMの指名検索スコアが可視化できる「ノバセルトレンド」を用いて、2025年5月の「流通・サービス業界(※1)」における指名検索スコア順テレビCMランキングの上位5位をご紹介します。

■流通・サービス業界 CM指名検索スコアランキング TOP10

今回のランキングでは、2025年5月1日~5月31日の期間に放送されたテレビCMのうち、流通・サービス業種に分類される(※1)企業のCMにおいて、指名検索スコア上位5件と検索行動を促した訴求ポイントの考察などをご紹介します。

(※1)ノバセルトレンドによる業種分類に基づく

1位:日本マクドナルド「マクドナルド」

マクドナルドの「ハッピーセット®」新CMが1位を獲得。2025年4月11日から期間限定で全国のマクドナルド(一部店舗を除く)にて販売された「ハッピーセット® リカちゃん」第3弾のプロモーションです。今回は人気の着せ替え人形「リカちゃん」のヘアアレンジに注目し、新スタイルやアレンジのバリエーションを紹介。ファミリー層や子どもたちの関心を集め、多くの検索につながったと考えられます。

2位:三井不動産商業マネジメント「ららぽーと」

(出所 三井ショッピングパーク ららぽーとCM「変わる。ららぽーと / ブレイキン編」 15秒 2025/04/10 https://youtu.be/NX5Zw9P-1AI?feature=shared

2位は、「三井ショッピングパーク ららぽーと」のCMシリーズ「変わる。ららぽーと / ブレイキン編」。エンタメモールを目指すららぽーとで、アーバンスポーツの「ブレイキン」(音楽に合わせたアクロバティックなストリートダンス)のイベントを俳優・見上愛さんと萩原利久さんが体験する様子が描かれています。躍動感ある映像と「ここ、”ららぽーと”なんだ」というナレーションが、従来の商業施設のイメージを覆し、視聴者の関心を集めました。

3位:トップバリュ「イオンリテール」

(出所 ホームコーディとともに現れる!怪人ホムコ【リバーシブル パッドdeシーツ】15秒篇 2025/04/17 https://youtu.be/XMNn5a4-Kns?feature=shared

3位は、イオンのプライベートブランド「HÓME CÓORDY(ホームコーディ)」の「リバーシブル パッドdeシーツ」15秒CM「怪人ホムコ編」です。俳優・玉木宏さん演じる「怪人ホムコ」が登場し、製品の特徴とブランドメッセージをユーモラスに伝えています。シーツやベッドパッドなど洗濯負担の課題と、「冷感」という商品特性を15秒に凝縮。梅雨前の気温上昇期という季節性も合い、多くの検索を促しました。


4位:ベンチャーバンク「ホットスタジオLAVA」

(出所 ホットヨガスタジオLAVA 2025年5月TVCM「LAVAってどうなの?」マシンピラティス篇15s 2025/05/01 https://youtu.be/nXWeR1kUAmI?feature=shared

4位は、「ホットヨガスタジオLAVA」のCMです。俳優・川口春奈さんがブランドアンバサダーとして登場し、忙しい日常に悩む女性がマシンピラティスで心身をリフレッシュする様子を描いています。2025年5月1日のCM放映と同時に、ホットヨガ・マシンピラティス・暗闇キックボクシングが通い放題の新プラン『プレミアムフリー・フルタイム』の提供も開始。サービス拡充と、ターゲットに近い人気俳優の起用で注目を集めました。

5位:セブン‐イレブン・ジャパン「セブン‐イレブン」

5位は、2025年5月13日から放映されたセブン‐イレブンのCM「お値段そのまま!人気商品増量祭」。同日開始のキャンペーンを告知し、増量された人気商品を次々と映し出して視覚的に訴求しています。全国展開のコンビニならではの具体的な商品映像で、購買意欲を直接刺激する演出が注目を集めたと言えそうです。

6位:カッパ・クリエイト「かっぱ寿司」

俳優・斎藤工さんが“かっぱ寿司 挑戦部”の社員として出演するかっぱ寿司のCM。天ぷらやラーメンなど寿司以外の商品を紹介し、回転寿司の楽しさとワクワク感を演出しています。

7位:2025年日本国際博覧会「2025年日本国際博覧会協会」

YouTuberのHIKAKIN & SEIKINが登場し、「大阪・関西万博」の魅力を明るく紹介する親しみやすいCMです。

8位:くら寿司「無添くら寿司」

タレント・浜田雅功さんが出演するくら寿司のCMです。くら寿司の店員に扮する浜田さんが「旬の極み うにと国産天然本まぐろフェア」を訴求する内容となっています。

9位:B-Rサーティワンアイスクリーム「サーティワンアイスクリーム」

サーティワンアイスクリームのCM。2025年5月22日~6月22日の木曜から日曜に開催された「よくばりフェス!」を、アイドルグループ「iLiFE!」のあいすさんが歌で楽しくPRしています。


10位:ゼンショー「すき家」

すき家の新CM「ナポ牛」篇です。俳優・石原さとみさんが公園で「ナポリタン牛丼」を楽しむ様子が描かれています。ナポリタンと牛丼の意外な組み合わせに驚きながらも、その美味しさに満足する表情が印象的です。


2025年5月の業界別ランキングでは、9位にランクインとなった「サーティワンアイスクリーム」のCMについて分析します。

■「サーティワンアイスクリーム」の分析

【概要】

サーティワンアイスクリームは、1945年にアメリカで創業された世界最大級のアイスクリーム専門店チェーンです。日本では1973年の上陸以来、韓国と共にアメリカに次ぐ重要な市場の一つとして成長を続け、B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社の運営により全国に約1,200店舗以上を展開。豊富な種類のアイスクリームに加え、日本独自のフレーバーや季節限定キャンペーン、人気キャラクターとのコラボレーションも充実しており、ファミリー層や若年層を中心に幅広い年齢層にアピールしています。

今回ランクインしたCMは、2025年5月22日から開催の期間限定キャンペーン「よくばりフェス」のクリエイティブ。「トリプルポップ」を購入すれば、ポップスクープ(スモールサイズよりやや小さいサイズ)1個につき100円で最大10個まで好きなフレーバーを追加できるという、前年にも好評を博した人気企画です。アイドルグループ「iLiFE!」のあいすさんが、「毎週木・金・土・日は、よくばりフェス!」と、開催概要をポップなテーマソングと共に伝えています。

・公式サイト

https://www.31ice.co.jp/

・「よくばりフェス」キャンペーン概要

https://www.31ice.co.jp/contents/topics/250522_01.html

・サーティワンアイスクリームCM「毎週木・金・土・日は、よくばりフェス!」2025/05/22

https://youtu.be/Q2o1bGuPShI?feature=shared

5月の「よくばりフェス」のCM放映量と検索数の相関を見ると、5月22日のキャンペーン開始とともにCM放映が始まると、「サーティワン」の検索数が一気に上昇しました。それまでの5倍近くに跳ね上がり、翌週も3倍程度を維持しています。

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT、 ノバセルトレンド

※エリア:関東

※期間は2025/4/28~2025/6/1

※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない

※imp(単位:100万):「インテージ Media Gauge TV/エム・データ 全国CMマスタ」


「サーティワン」を2025年5月に検索した人の共起キーワードを見てみると、「よくばりフェス」に関する検索が急増。さらにモバイルオーダーでのみ予約ができるというシステムから、「予約」や「モバイル」といったワード群も上位を占めています。

「サーティワン」共起キーワード

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT

※エリア:全国

※期間は2025/5/1~2025/5/31

※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない

検索の男女比では、「サーティワン」は女性の検索率が8割強と圧倒的に多く、「サーティワン よくばりフェス」の検索は、さらに女性の比率が高くなっています。

あいすさんが所属する「iLiFE!」の検索男女比は男性の比率も3割強ですが、同グループに対しても女性の関心が高いことがわかります。

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT

※エリア:全国

※期間は2025/5/1~2025/5/31

※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない

年代別の検索比率を見てみると、「サーティワン」が20-40代に多く分布している一方、「サーティワン よくばりフェス」は10代の検索比率がかなり高くなっています。

「iLiFE!」の検索も10〜20代で6割強を占めていることから、同じ10代のあいすさんに親近感を持つ層や、SNS映えに敏感な若い世代が「よくばりフェス」を多く検索したと言えそうです。

また、共起キーワードで上位だった「よくばりフェスタ」という検索も一定量見られ、「iLiFE!」のコアファン層とは異なる40代を中心に、30~50代の比率が高くなっています。このことから、ゴールデンウィークを終えた5月後半から6月の週末を対象に、消費者へお得さを打ち出す本キャンペーンが、CMのインパクトによってファミリー層にも印象づけられたと考えられるのではないでしょうか。

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT

※エリア:全国

※期間は2025/5/1~2025/5/31

※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない

■総括

2025年5月放映のテレビCMでは、【流通・サービス業界(※1)】のランキングより、「サーティワンアイスクリーム」のCMを分析しました。

2025年のゴールデンウィークは飛び石連休でしたが、月間を通しては、外食産業やショッピングといった連休中のアクティビティ、そして休み明けの日常生活での楽しみを誘う様々なCMがランクインしています。

上位のクリエイティブにはタレント出演のCMも多く並ぶなか、「サーティワンアイスクリーム」の「よくばりフェス」もまた、若い世代から支持されるアイドルの起用により、女性を中心とした10-20代の注目を高めながら、普段はなかなかできない”10コ買い”によって、SNS映えや家族団らんの時間を楽しむ多くの層を惹きつけました。

ノバセルでは、今後も視聴者が実際に行動(指名検索)したテレビCMにスポットを当て、より詳しいクリエイティブ分析・業種ごとのランキングといったマーケティング情報を公開してまいります。

PAGE TOP↑