【ディップ株式会社様 】指名検索を高めるテレビCM効果の最適化で過去最高の応募数を達成
指名検索を増やせばビジネスが伸びる
ブランド戦略部ブランド戦略課 小澤 由帆 氏
ディップ株式会社は、「夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在」になることを企業理念とする企業。バイトルをはじめとする人材サービスに加え、生成系AI を活用したAI エージェント事業など多角的な側面から労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指しています。
同社の主力事業のひとつが、日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」。テレビCM をはじめとする広告活動は、広告主に求人情報を掲載していただく「売上」の観点と、その対価として求職者を集客する「応募」の観点を持ち合わせており、経営層も大きな関心を寄せています。
2022年、同社はテレビCM 接触後に、人々がビジネスに効果のある行動を取ってくれたかを可視化するために、ノバセルアナリティクスを使った分析を試みました。結果、指名検索数を伸ばせばビジネスへの貢献度が高まるという傾向が見えてきました。
一方、投下コストやリーチの観点を含めて、今後の方針を決める必要がありました。同社はマーケティング・ミックス・モデリングの分析により、指名検索からの流入がCVR で優位な値を得られること、また広告媒体の中でもテレビCM が最も指名検索数に寄与していることを明らかにしました。
コスト当たりの指名検索数が134％に
この結論に基づき、「バイトル」を含むワードを指名検索と定義し、それをKPI とすることの社内合意に達しました。マーケティング統括部 ブランド戦略部 ブランド戦略課の小澤由帆氏は、「テレビCM を打つほど認知に寄与するのは事実です。しかし限られた予算で、いかにビジネスに繋がる認知を獲得するかが求められていました。
そのため応募と相関が明らかになった指名検索を指標に、それを伸ばすことを方針としました」と話します。そして、ノバセルトレンドとノバセルインハウスを併用することで、テレビCM の効果についてコンサルタントの知見を得ながら改善していくことにしました。
プロジェクトは2023年7月に開始。2か月間で過去に実施したテレビCMの精緻な効果分析を行い、9月から本格的にテストを重ねながら最適化に向けた改善プロセスを回し始めることになりました。「ノバセルの清水さんの伴走で、さまざまな提案をいただくことができました。
これまではメインターゲットである若年層の視聴率が低い時間帯を避ける傾向がありましたが、その中でも反応が良い枠があるなど、テストで学んだ知見は今後に生かせそうです。最終的には、テスト結果にコストとリーチを加味して、最も費用対効果の高い広告出稿を見出せました」（小澤氏）
最適化を進めるに従い、テレビCM コスト当たりの指名検索数は明らかに増加しました。9月が過去平均の117％、10月は同157％、平均で134％という大幅な伸びです。10月には応募数が対前年同月比125％になり、10月度の比較で過去最高の数字を達成しました。
さらに、指名検索以外の自然流入数も同115％となり、最適化効果が指名検索以外にも及んでいることが明らかになりました。なお、その結果バイトルはアルバイト求人情報サービス業界で「自然流入数ナンバーワン」の座を射止めています。
Youtube最適化などでもノバセルの知見を
ディップは、その後もノバセルトレンドとノバセルインハウスを継続利用しています。アルバイト需要期やクリエイティブの刷新などの要素に左右されず、普遍的に成果を出せるのかを確認するためで、手ごたえを得ています。
同時に、少数精鋭の社内体制で人事異動もある環境の中、だれもが同じ品質でプロモーション活動をできるプロセスを確立するために、ノバセルの知見をさらに取り入れることも目指しています。
当面のゴールは、市況の変化に合わせてより迅速な投資判断を実現すること。ビジネスに貢献できるプロモーション活動をさらに加速していきます。小澤氏は、「広告媒体に限らず、テレビCM とYouTube 広告を横並びにした効果の可視化など、ノバセルと一緒にできることは多そうです。これからもさまざまな分野で成長を模索していきたいです」と話してくれました。
ノバセル担当者からのコメント
ディップ様はマーケティングに対して確固たる考えをお持ちで、ご自身の意見をしっかりと説明してくださるお客様です。プロモーションの目的や方向性など、すべて論理的に組み立てられているので、その思いにこたえられるよう努力しています。難問にぶつかることもありますが、一緒に解決しながら進めていける、当社においてもやりがいのあるプロジェクトです。
