意外な番組枠でテレビCMが認知拡大に貢献?! ターゲットと親和性の高い放送枠を可視化して集客拡大へ
コロナ明け、久々のテレビCMで効果検証したい
ーー名古屋グランパス様と新東通信様はどのような関わりをもっていらっしゃるのですか?
大内悠資氏(名古屋グランパス):プロモーショングループで広告宣伝を担当するにあたり、新東通信様には様々なプロモーション活動をサポートいただいています。
角谷順平氏(新東通信):我々は広告会社として、名古屋グランパス様の来場促進につながるマーケティングサポートをさせていただいております。その中で、データをどうお客様のビジネスに活かすかという視点で、ノバセルさんのサービスを活用したご提案も行っています。
ーーまず、ノバセル導入のタイミングと背景を教えてください。
大内悠資氏(名古屋グランパス):名古屋グランパスは、年間を通してホームゲームへの集客数アップに注力しています。2023年はゴールデンウィーク中のホームゲーム2試合で、小中高生を対象に合計で20,000人をご招待する企画を実施しました。その招待企画の認知・申込促進のためテレビCMを放映することになりましたが、テレビCMは予算規模も大きいため、その効果がしっかり見込めるのか、また終了後にしっかり振り返り、今後の施策に向けた改善につなげていけるかが課題でした。そこで新東通信様と一緒に、テレビCMの効果測定を行うため、ノバセルアナリティクスの活用に踏み切りました。
ーーノバセルを知ったきっかけは?
大内悠資氏(名古屋グランパス):グランパスは以前からテレビCMを活用してきましたが、2020年以降コロナ禍の収容率・入場数制限でストップしていました。今年の春頃にJリーグの方と「そろそろテレビCMを使って集客していきたい」といった雑談をする中で、ノバセル様だと効果測定ができるという話題になったんです。ちょうどその頃、新東通信様がノバセル様と協業をスタートするという報告を受けたことも、きっかけの一つですね。
吉川光司氏(新東通信):4月からノバセル様との連携が始まり、当社としてもいろんなお客様へご提案機会を増やしていこうとしているタイミングでした。名古屋グランパス様が集客強化を図るなかでテレビCMが候補に上がり、それなら効果測定ツールを導入してやっていきましょう、とご提案しました。
特設ページへのアクセスが多い時間帯・番組に意外な発見あり!
ーーノバセルアナリティクス導入で、どのような魅力を感じましたか?
大内悠資氏(名古屋グランパス):1番はやはり、CM放送後の細かな効果測定でフィードバックが得られることです。テレビCM放映後3分間で、どのくらい招待企画の特設ページにアクセス(セッション)があるかが効果測定の大きなポイントでした。この数値がわかると、例えばウェブ広告を通じた1セッション当たりの費用と横比較ができるので、テレビCMの効果・効率を把握することができます。
また、出稿ボリュームや番組・時間帯ごとの視聴量に対するアクセス状況など、細かなレポートをいただけるのがありがたいですね。その結果を踏まえて、次にテレビCMを実施する際の改善に結びつくことが大きな魅力です。
ーーレポートに現れた、セッションスコアが高かった時間帯や番組は?
大内悠資氏(名古屋グランパス):平日・週末通じての朝、平日のお昼、週末の夕方、平日・週末のプライム帯、といった時間帯が多かったですね。
角谷順平氏(新東通信):ノバセルアナリティクスでは番組ごとのアクセス状況もわかるんですが、今回のイベントだと実はサッカー番組よりもアクセスが良かったのが平日のドラゴンズ戦の中継だったという結果も出ていて(笑)。ちなみに2番目が平日昼の情報番組で、3番目が土曜日プライム帯のバラエティー番組。小中高生の集客促進で意思決定・申込手続きをされるのは親御さんなので、そういった傾向が現れたのかなと思います。
結果を分析すると、今回宣伝したイベントがゴールデンウィークのファミリー向けだったので、新しいお客様にテレビCMで認知していただき、来場につながったという仮説は立てられると思います。
大内悠資氏(名古屋グランパス):ターゲットとより親和性の高い番組や時間帯をしっかり可視化できたところは、導入して本当に良かったと感じるところです。
精度の高いデータ。今後のテレビCM戦略の指針に
ーーノバセルを導入した結果、社内で得られた好影響はどんなところですか?
大内悠資氏(名古屋グランパス):テレビCMによる効果が数字でしっかり確認できたことです。以前、自分たちでGoogleアナリティクスを使って効果検証を試みたこともあったのですが、それに比べると格段に高い精度で幅広くデータが提示され、検証できることが良かったです。おかげで社内へのレポーティングにおいても、次回テレビCMを打つ際の改善ポイントやアクションの方向性が明確になりました。
2023シーズンのグランパスの年間入場者数はコロナ禍前2019シーズンの520,967人を超え、521,077人のお客様にお越しいただきました。テレビCMを行う際は、今後もノバセルアナリティクスを活用したいと思います。
ーー今後ノバセルのサービスに期待することはありますか?
大内悠資氏(名古屋グランパス):ゴールデンウィークの小中高生集客企画の際、テレビCMのほかにニュースや情報番組等のパブリシティにおけるアクセス状況も計測していただきました。年間を通じて弊社広報がテレビのパブリシティ獲得にも尽力していますので、その際のアクセスも計測ができるとより良いと感じました。また愛知・名古屋エリアはラジオ聴取者も多いのでグランパスはラジオCMも行っています。ラジオCMもノバセルアナリティクスによる効果測定ができるとうれしいですね。
吉川光司氏(新東通信):残念ながらラジオCMは対象ではないのですが、「ノバセルMMM(マーケティングミックスモデリング)」では、テレビCMとSNS広告など各種広告効果や外部要因の効果を可視化して最適な予算配分が提示されます。
角谷順平氏(新東通信):グランパス様は年間通じて多様なテーマとターゲットでイベントを実施されているので、イベントごとにメインターゲットが変わります。そこにどう効率よくアプローチしていくかという点では、ノバセルMMMのようなツールがあると、どのメディアを組み合わせて実施するかの判断ができてすごく有効なツールかなと思いますね。
ノバセルの多様な視点で効果を可視化
ーー最後に新東通信様にお伺いします。クライアント様にノバセル導入を紹介する1番のメリットは何でしょうか?
吉川光司氏(新東通信):テレビCMにおいて、これまで放映していたから過去の習慣でなんとなくやっている、という会社様は少なくありません。そういう場合に、立てた仮説が実際どうなのかをすべて可視化できる点はノバセル活用の大きなメリットです。グランパス様は今回該当しませんが、競合他社のテレビCMを同じ物差しで比較ができることも非常に有用です。
ご提案の段階ではまだ腹落ちしていないお客様も、実際にレポートをお見せするとその結果にハッとされて、「こんなふうに見られるんだね」とご理解くださり、価値を見出していただいています。
ノバセルのいろんなツールを複合的に活用しながら真実が見られる形を追求し、お客様の出稿の最適化を図っていきたいですね。